こんにちは、ナカジです。
私は今、ブラック企業で働きながら、
早朝バイトもしている50代です。
時間にもお金にも余裕がない中で、
ブログで人生を立て直そうともがいています。
今回は、GWTTシリーズ最終話です。
16年前の5月3日
2010年5月3日。
私たちは家族で、建設途中の東京スカイツリーを見に行きました。
当時はスマホなんて持っていませんでした。
この写真はガラケーで撮りました。
今回の旅行を計画した時に、この写真が出て来た事が奇跡に近いと思います。




2010年5月3日。建設途中のスカイツリーを真下から見上げた日。
そして16年後――
今度は母と一緒に展望デッキへ上がりました。
その時、母は言いました。
「東京スカイツリーが完成したら、みんなでまた来ようね」
その言葉は、ずっと心のどこかに残っていました。
そして16年後の同じ日 2026年5月3日
今回、母と東京スカイツリーへ行った日も、
同じ5月3日でした。
16年前は、建設途中のスカイツリー。
今回は、完成したスカイツリー。

しかも母は84歳になっていました。
偶然かもしれません。
でも私には、16年前の約束が同じ日に戻ってきたように感じました。
父は今回は行けなかった
16年前は、父も一緒でした。

でも今回は、父は一緒に行けませんでした。
腰を痛めてから体力も気力も落ちてしまい、
東京まで行くのは難しくなっていました。
家族全員で行くことはできなかった。
そこに、少し寂しさもありました。
それでも、母は行けた
母も84歳です。
足腰も弱くなり、長く歩くのは大変です。
それでも、今回なんとか東京へ行くことができました。

スカイツリーを見上げる母の姿を見て、私は思いました。
「行けてよかった」
本当に、それだけでした。
もう一つの偶然
帰ってから、16年前の写真を見返していて、
もう一つ驚いたことがありました。
母が、16年前と同じブラウスを着ていたのです。
2010年5月3日。
そして、2026年。
16年後の同じ5月3日。
同じ場所へ向かう日に、母は同じブラウスを着ていました。
本人が意識していたのか、偶然だったのかは分かりません。
でも私は、それを見た時に胸が熱くなりました。
時間は確かに流れていた

同じ日。
同じ目的地。
同じ母のブラウス。
でも、16年前と同じではありません。
父は一緒に来られなくなりました。
母は84歳になりました。
私も50代になり、早朝バイトと本業に追われる毎日です。
家族の形も、体力も、時間の使い方も変わりました。
時間は、確かに流れていました。
「いつか」は待ってくれない
昔は、こう思っていました。
「またいつか行けばいい」
でも今回、強く感じました。
「いつか」は、いつまでも待ってくれない。
親は年を取ります。
自分も年を取ります。
仕事も、体力も、家族の事情も変わります。
行ける時に行かないと、行けなくなることがある。
それを、今回の旅で思い知らされました。
親孝行は特別なことじゃない
親孝行というと、何か
大きなことをしなければいけないように感じます。
でも、今回の私にできたことは、
それほど立派なことではありません。
母の手を引く。
迷いながら道を探す。
休める場所を探す。
食べたいものを一緒に探す。
疲れた母を気にしながら歩く。
それだけです。
でも、今の母にとっては、それが必要なことだったのだと思います。
行ってよかった
正直、楽な旅ではありませんでした。
早朝バイト後に出発。
人混み。
迷路のようなソラマチ。
浅草の混雑。
時間ギリギリの移動。
大変なことばかりでした。
それでも、行ってよかった。
母の「行きたい」を叶えられてよかった。
16年前の約束に、少しだけ答えられてよかった。
そして、写真に写る満面の笑みを浮かべた母を見ると、
改めて
「連れて行って良かったなぁ」
「無事に行ってこれて良かったなぁ」
と、心から思いました。

道に迷ったり、時間に追われたり、反省することもありました。
それでも、母の笑顔を見ると、今回の旅は間違いではなかったと思えました。
今は、そう思っています。
後日談:母の次の夢は、まさかのハワイ
後日、母と今回の東京スカイツリーの話をしていました。
16年前と同じ5月3日に、またスカイツリーを見に行けたこと。
完成したスカイツリーを、今度は一緒に見られたこと。
同じブラウスを着ていたこと。
大変だったことも過ぎてしまえば笑い話です。
そんな話をしていると、母が言いました。
「また行きたいねぇ」
私は、次はどこに行きたいのか聞いてみました。
すると母は、まさかの一言。
「ハワイ!」

84歳の母の口から出てきた、想像以上に大きな夢でした。
正直、驚きました。

でも同時に、少しうれしくもなりました。
東京スカイツリーに行けたことで、
母の中にまた次の楽しみが生まれたのかもしれません。
84歳。
まだ夢がある。
それは、すごいことだと思いました。
実現できるかどうかは分かりません。
でも、母が「行きたい」と言えるうちは、
まだ人生は前を向いている。
そう感じました。
まとめ:できる時に動く
今回のGWTTシリーズは、
ただの東京観光の記録ではありません。
16年前の約束を、今できる形で叶えに行った話です。
家族全員では行けませんでした。
父も一緒ではありませんでした。
それでも、母が行けるうちに行けた。
それが何より大きかったです。
「いつか」は、待ってくれない。
だから、できる時に動く。
今回の旅で、私はそのことを強く感じました。
GWTTシリーズは、これで完結です。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
▶ GWTTシリーズを最初から読む
第1話|84歳の母の「行きたい」から始まった16年越しの約束

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